メトロと呼ばれ、パリ、リヨン、マルセイユ、トゥールーズ、リール、レンヌ、ルーアンの7つの都市に存在します。
このうち、ルーアンのものは地下区間を持つLRT(トラム)であり、統計上では地下鉄ではなくトラムに分類されています。
リール、トゥールーズ、レンヌの地下鉄はVALと呼ばれる新交通システムを用いた地下鉄であり、小形車両・全自動運転を特徴としたミニ地下鉄です。
この中でも首都のパリは14本の地下鉄路線を持っており、フランスでは飛びぬけています。
パリの路線では1から14号線まである路線のうち1、4、6、11、14号線の5路線が金属車輪とゴムタイヤを併用した案内軌条式鉄道であり、14号線では無人運転に加え、安全対策のためホームドアが設置されています。
パリではこれらの路線は総称して「メトロ」と呼ばれています。パリおよびリヨンの一部路線とLRTであるルーアン以外の地下鉄は、すべてゴムタイヤ式です。
フランスの地下鉄全てに共通している点として、運賃制度が均一制であることや直流750Vの電源を使用していることが挙げられますが、軌間や集電方式、運転保安システムにはばらつきが見られます。
また、パリ、マルセイユ、トゥールーズ、リール、レンヌでは進行方向に対し右側通行でありますが、リヨンにおいては左側通行となっています。
パリにはメトロ以外にもRER(首都圏高速鉄道)と呼ばれる地下線で都心に直通する鉄道網が存在しています。
地下鉄とは別個のシステムですが、都心部ではRERも地下鉄のネットワークの一部として利用されており、都心部のみの利用ならば運賃もメトロの路線と共通の均一料金で利用できるため、パリの地下鉄の一部として扱える存在です。
RERは5路線あり、路線毎にRATPとSNCF担当に分かれていますが、料金は共通です。
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