U-Bahn(ウーバーン)と呼ばれるものが一般的に地下鉄と認識されています(同じドイツ語圏であるオーストリアでも同様)。
他国の地下鉄と形態の近いUバーンは現在、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ニュルンベルクに存在します。これら4路線とも、第三軌条集電方式を採用しています。
首都のベルリンに地下鉄を建設する案は1880年に浮上していましたが、地下水が多く地下鉄には不適な地質だとされました。それが理由の反対運動によって計画が進みませんでした。
しかし建設技術の発達や他所での成功から建設推進の動きが活発化し、1902年にベルリン地下鉄が開業しました。その後、1912年にハンブルクで開業。残る2都市は、東西分裂時代にいずれも西側で建設されました。
一方、フランクフルト・アム・マイン、ケルン、シュトゥットガルト、デュッセルドルフ、エッセン等には、パンタグラフ集電の小型電車を使用したシュタットバーン(Stadtbahn:軽快電車網)の地下線が存在します。
既存の路面電車を都心区間では主に地下化、郊外では専用軌道化することで高速化を図ったものです。北米でのライトレールに影響を与えました。
なお、これらシュタットバーン地下鉄のトンネルや車両断面はベルリンなど同じ基準に従って設計されており、法制度上も地下鉄でありますがU-シュタットバーン(U-Stadtbahn)として区別されることが多いです。
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